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「拉致問題」も重要な争点に

松田紗織


(平成25年7月10日付 産経新聞朝刊)

参院選が公示された。今回はこれまでとは違い、憲法改正や国防問題なども重要な争点になっている。そんな中、いま一度拉致問題にも目を向けてほしい。

警察庁によると、各都道府県警察が「拉致の疑いがある」として、捜査などをしている失踪者は864人にのぼるという。その多くは、30年前から40年前に失踪している。

その時代、日本は「空気と水と安全はタダ」という雰囲気に覆われていた。私たち国民が国防に無頓着であったがゆえに、北朝鮮による非道な拉致事件を許してしまったのである。そのことを私たちは深く反省し、一刻も早く問題を解決しなければならない。

拉致被害者との再会を待ち望む家族の多くは、ご高齢になられている。これ以上、解決に年月をかけることは許されない。

各党は、選挙戦を通じて国家の安全保障態勢とともに拉致問題の解決に向けた議論を深めてほしい。

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